ゴリラゴリラゴリラ？正式名称と名前の由来＆学名や各国の呼び方・発音

名前というものは物事に関する非常に基本的な情報ではあるが、ゴリラについての情報が少ない現状では、名前だけでも多くの人にとっては初めて聞くような内容であるはずだ。

ゴリラの名前の由来は<アフリカ>

「ゴリラ(Gorilla)」という名前は、”アフリカの毛深い女部族”という意味を持つギリシャ語の「ゴリライ(Gorillai)」が由来しているとされている。

紀元前470年に人類が初めてゴリラを発見したときの、人間に似てはいるが全身が毛に覆われている奇妙な動物を目にした際に受けた印象が、そのままゴリラという名前の由来になっていることが分かる。

なお、このとき捕らえられたのはゴリラではなくチンパンジーであったらしい。なんやねん。

ゴリラ全4種の学名を全て紹介

ゴリラのことをほとんど知らない方は驚くかもしれないが、実はゴリラは大きく「ニシゴリラ」と「ヒガシゴリラ」に分けられ、さらに以下の4つの種類に分けられる。

ニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラがニシゴリラ、ヒガシローランドゴリラとマウンテンゴリラがヒガシゴリラとされる。

「同じ種ではあるが、その同じ種の中でも色や形に違いがあるもの」を亜種呼ぶ。

少し前までゴリラはニシローランドゴリラとヒガシローランドゴリラ、そしてマウンテンゴリラの3種類しかおらずそれぞれが亜種とされていたが、研究によってニシローランドゴリラとクロスリバーゴリラ・マウンテンゴリラは遺伝的な距離からして種ほどの違いがあると判明した。

その後ニシローランドゴリラと亜種程度の違いがあるとされるクロスリバーゴリラが発見され、現在はニシローランドゴリラとその亜種であるクロスリバーゴリラをニシゴリラ、ヒガシローランドゴリラとその亜種であるマウンテンゴリラをヒガシゴリラとして、ニシゴリラとヒガシゴリラは別種とされている。

この4種類のゴリラは、それぞれ学名も少し異なる。

まずニシローランドゴリラの学名が「ゴリラ＝ゴリラ＝ゴリラ」であることに驚くと思うが、これは発見当初ゴリラは1種類しか存在しないと思われていたことに起因する。

一番はじめに発見されたニシローランドゴリラの属と種を「ゴリラ＝ゴリラ」と決めてしまったため、その後亜種の存在が判明した際に、「ゴリラ＝ゴリラ」の後にもう一つ付け加えて差別化する必要があったのだ。

それによってニシローランドゴリラの学名は「ゴリラ＝ゴリラ＝ゴリラ」となり、そのほかの3種のゴリラの名前も定められた。けっしてふざけて命名されたわけではない。

ちなみに、ゴリラをニシゴリラとヒガシゴリラで大別する場合、ニシゴリラの学名は「ゴリラ＝ゴリラ」、ヒガシゴリラは「ゴリラ＝ベリンゲイ」となる。

ゴリラの日本名(和名)は？

欧米人によって発見されたゴリラは、その後日本にも情報が伝えられた。そして日本ではゴリラのことを「大猩猩/大猩々(おおしょうじょう)」と呼んだ。

猩々(しょうじょう)は元々古代中国に伝えられている酒好きな猿の妖怪のこと。

またオランウータンのことも猩々と呼ぶため、おそらくゴリラはオランウータンよりも大きい類人猿＝大猩々として名付けられたと思われる。

少し前にアルコール依存のチンパンジーがネットで話題になったが、それから考えると、古代中国では本当に酒を好むオランウータンがいたとしてもおかしくはない。

私も一度猩々と酒を酌み交わしてみたいものだ。

ゴリラの各国での名前と発音

英語

• Gorilla
• 発音：gərílə(ゴリラ)

ゴリラ4種それぞれの英語名は以下の通り。また、上記の学名はラテン語である。

中国語

• 大猩猩/大猩々
• 発音：dàxīngxing(ダーシンシン)

韓国語

• 고릴라
• 発音：ko-ril-la(ゴルリラ)

フランス語

• Gorille
• 発音：(ゴリーユ)

イタリア語

• Gorilla
• 発音：(ゴリッラ)

ドイツ語

• Gorilla
• 発音：ɡoˈʀɪla(ゴリラ)

ロシア語

• горилла
• 発音：(ガリーラ)

スペイン語＆ポルトガル語

• Gorila
• 発音：(ゴリーラ)